上田地域、とりわけ信州ハム本社工場周辺は、周りを囲む山々からの清冽で豊富な水に恵まれており、古くから造り酒屋や養蚕などの産業が栄えてきました。
この土地からは、北側に太郎山、虚空蔵山を望み、南は千曲川、その対岸には上山田上田線、その上に切り立つような「岩鼻」と、自然の風景に囲まれた風光明媚な所です。
そしてなによりも食品工場として最も大切な地下水が、一分間一トンと極めて豊富で、水質も良好な場所なのです。(これらの水は、冷凍された原材料の解凍、機械の洗浄など製造のさまざまな工程において使われています。)
これが、わたしたちが上田でハム・ソーセージを造り続けている理由の一つでもあります。
上田地域は晴天率が高く、年間の平均降水量が少ない全国でも有数の少雨乾燥地帯です。
この乾燥した気候は、生ハム作りに最適。昔ながらのおいしい生ハムは、乾燥した気候のもとドライ製造することにより、独特の食感を得ることができるのです。
気温や湿度は、工場内では一括管理されていますが、信州のこの気候がおいしいハムの開発の一躍を担っているともいえるでしょう。